I can’t choose but
2003年5月12日休みです。
ひとりでうちにいるといけませんね…
午後は病院へ行きますけども。
昨日は母の日。
くーちゃんはママの大好きなダヤンを
プレゼントしてくれました。
「母の日、おめでとう!」
そうそう、ママなんだよね。
あたしは、あなたのママ。
世界中でいちばん、くーちゃんが大好きだよ。
たとえ、キミがあたしの子供でなかったとしても
あたしはキミが大好きだよ。
キミみたいな子と一緒に暮らせて
慕ってくれて、その上、あたしがキミの
ママだなんて。
幸せ者だ。あたしは。
うちの母にはケーキをあげました。
実家に行ったからでしょうか。
ちょっとブルー。
ごめんなさいです。切ったし。
くーちゃんに、心配かけてるのは
よーくわかってるんだけど。
音をさせないようにそーーっと
カッターの刃を出す…
切れ味が悪くなってる刃を折る…
と、ジャストのタイミングでくーちゃんが
部屋の戸を開ける。
でも、入っては来ない。
あたしの背中越しに、声をかける。
「なんか、お腹すいた」
「何かつくる?」
「あるもんでいいよ」
「パンでもいい? チョコとかの。」
「それで十分」
いつも勝手に食べてるのに
わざわざ聞きにくる。
半分冗談、半分本気であたしが言う。
「くーちゃんが修学旅行の間どうしよう。
ママ寂しくて眠れないかもよ」
「好きなCD、かけっぱなしにしてるといいよ」
彼女は一人になるママをそれとなく気にしてる。
でも、おばあちゃん家へ行ってれば、とは
言わない。
あたしよか、苦労してるかもしれない。
精神的に。もしかすると。いや、きっと。
だから、考え方とか、話すことが
大人っぽい。
ママがいつも左腕にしてるアームバンドのことを
聞かないし、言わない。視線を向けない。
血のついたガーゼとか、うっかりゴミ箱で
見えちゃってても、それをチラッと確かに見て
ても、何も見なかったかのように普通にしてる。
「あ、新しいカッター、いいな。コレ欲しいな」
キミはほんとにさりげないね…
そう言われて胸が痛まなかったと言えば
ウソになる。ごめんね。キミのせいいっぱいの
「切らないで」のメッセージも、きいて
あげられない。
そうするしか、できない。今は。
きっと、いつか、心の傷が癒えたら
腕の傷も癒えるはずだから。
それまで。
ぜったいにしなないってやくそくするから。
だから、待ってて。
…それから、必ず同じのを買うことにした。
ひとりでうちにいるといけませんね…
午後は病院へ行きますけども。
昨日は母の日。
くーちゃんはママの大好きなダヤンを
プレゼントしてくれました。
「母の日、おめでとう!」
そうそう、ママなんだよね。
あたしは、あなたのママ。
世界中でいちばん、くーちゃんが大好きだよ。
たとえ、キミがあたしの子供でなかったとしても
あたしはキミが大好きだよ。
キミみたいな子と一緒に暮らせて
慕ってくれて、その上、あたしがキミの
ママだなんて。
幸せ者だ。あたしは。
うちの母にはケーキをあげました。
実家に行ったからでしょうか。
ちょっとブルー。
ごめんなさいです。切ったし。
くーちゃんに、心配かけてるのは
よーくわかってるんだけど。
音をさせないようにそーーっと
カッターの刃を出す…
切れ味が悪くなってる刃を折る…
と、ジャストのタイミングでくーちゃんが
部屋の戸を開ける。
でも、入っては来ない。
あたしの背中越しに、声をかける。
「なんか、お腹すいた」
「何かつくる?」
「あるもんでいいよ」
「パンでもいい? チョコとかの。」
「それで十分」
いつも勝手に食べてるのに
わざわざ聞きにくる。
半分冗談、半分本気であたしが言う。
「くーちゃんが修学旅行の間どうしよう。
ママ寂しくて眠れないかもよ」
「好きなCD、かけっぱなしにしてるといいよ」
彼女は一人になるママをそれとなく気にしてる。
でも、おばあちゃん家へ行ってれば、とは
言わない。
あたしよか、苦労してるかもしれない。
精神的に。もしかすると。いや、きっと。
だから、考え方とか、話すことが
大人っぽい。
ママがいつも左腕にしてるアームバンドのことを
聞かないし、言わない。視線を向けない。
血のついたガーゼとか、うっかりゴミ箱で
見えちゃってても、それをチラッと確かに見て
ても、何も見なかったかのように普通にしてる。
「あ、新しいカッター、いいな。コレ欲しいな」
キミはほんとにさりげないね…
そう言われて胸が痛まなかったと言えば
ウソになる。ごめんね。キミのせいいっぱいの
「切らないで」のメッセージも、きいて
あげられない。
そうするしか、できない。今は。
きっと、いつか、心の傷が癒えたら
腕の傷も癒えるはずだから。
それまで。
ぜったいにしなないってやくそくするから。
だから、待ってて。
…それから、必ず同じのを買うことにした。
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